ナイキエアマックス修理
ナイキエアマックスはソールに内蔵している圧縮された空気の入った袋状構造のエアバッグのことで、当時最も人気を集め、スニーカーブームの代名詞といえる通称「イエローグラデ」など当時では斬新でスニーカーの新しい価値観を生み出した価値ある1足です。
重いミッドソール素材の代わりにエアを内蔵することで、高い機能をキープしたまま軽量化を実現させた。耐久性が高く、安定したクッション性が得られます。
元の状態
未使用ですが長期保管で加水分解してます
エアマックスですが肝心のAIRパーツは再度取り付けて固定するのは不可でしたのでAIRはなくなります。
修理するとエアマックスじゃなくなってしまうんですね…
デザインお任せ頂いてますので楽しみながら修理スタート!
エアーマックスソールに負けないくらいカッコよく仕上げて魅せます!
完成後(側面)
完成後(正面・裏)
後はウェルトとEVAを工夫しナミナミを再現してます。
その努力あって裏から見たら…
クビレがセクシー!!
良い感じです。
靴底の厚みは元の状態からわざと低くしてます。
元の靴底にはAIRが入ってるために厚くなってますが、修理するとAIRパーツを入れる事が出来ないので無理に厚くする必要がありません。
そこでビブラムソールの登場!
ビブラムソールは元来登山用のソールとして開発されているので、耐久性に優れています。濡れている地面でもグリップ力を発揮できるようになっています。
そしてなんと言ってもワイルドでカッコイイ!!
ブーツなどによく使用される「ゴツカッコイイ」の代名詞でもあるビブラムソールですが、スニーカーに合うようにかなり工夫してソールのシルエットを出しました。
エアマックスの爆発的ブームから20年以上が過ぎ
私も学生時代から靴に興味を持ち
勉強し、靴を製造し、修理技術を学んで現在に至るまで
20年以上の月日が流れました。
NIKEのコンセプトと思いが詰め込まれたエアマックス
伝統と品質と男らしさがあるビブラムソール
そして私の20年以上もの靴に対する愛情と技術を全て注いで仕上げました。
日本でエアマックスのオールソール交換修理をしている店は多くありますが、
耐久性は機能性はもちろん、完成後のカッコ良さと見栄えを追求し
持ち主が納得するまでソールのデザインに拘るのが当店(私)のモットーです。
(そういうこだわりのカスタムが大好きで修理屋やってます(笑))
利益や作業時間も忘れてご依頼いただいた靴の新しい可能性を引き出し、変身カスタマイズを考える時間は私にとって、とても至福な時間です。
来た時(製造時)よりも美しく!
小学校の遠足の先生が言いそうな謳い文句ですが、
機械化や人工知能化が急速に発展する今の世の中
ただ、すでにある商品を修理するだけでは
修理屋はいつ淘汰されてもおかしくありません。
製造された時以上の機能性やデザインを引き出して
靴と持ち主に新しい人生を歩むきっかけを作る
そういう願いを込めて、自信をもってこの一足をご依頼者様の元へお届けいたします。