今日はリッジウェイオールソール!
靴はパラブーツです。

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フランスでは、
大人の男になったらパラブーツを履くべき
とよく言われます。

長年に渡り、世界中の男たちにこれほど
信頼されてきたパラブーツ。
なぜそこまで信頼され、愛され続けてきたのか、
ソール交換修理を通じて内部を公開していきたいと思います。

修理前の靴底

ヒール取れそうです&前底もだいぶ減ってますのでオールソールになりました。

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パラブーツの内部

パラブーツのオリジナル底は少し特殊になってます。

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シャンク

シャンク&中物が底と一体化。

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取り出してみましたf^_^;)

練りコルク

靴底に新しいシャンクをセッティングし靴底全部に練りコルク。

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アウトソール

 

使用する材料は…

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リッジウェイ!

底の下に刻まれた溝(トレッドパターン)がスッキリした印象に仕上げており、
アスファルトや雨天時などのハードな環境でのドレスシューズの底材としては最適なものの一つです。
ギザギザが少ない分、泥などの除去を行い易いのも長所です。街歩きに適した靴底素材です。

今回はリッジウェイがご依頼者様のオリジナルのソールに似ていましたので
このソールを使用します。

ミッドソール

厚みを合わせる為にミッドソールは必要になります。
スポンジか革か…革で。

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ミッドソールとは名前の通り靴底の中間素材です。
靴の衝撃吸収性や優れた履き心地は、このミッドソールのクッション性にあります。

ミッドソールには通常、アウトソールよりも薄い3mm位のものを使用しますが、
靴によっては5mm前後のものや、ゴムやスポンジ等牛革以外のものを用いる場合もあります。

厚みが増す分、耐久性、耐水性は大幅に向上します。
仕事で一日中歩き回らなくてはいけないような人や体格の良い人の靴
ハイキングなどで軽く散策する為の靴には極めて理に適ったソールです。

靴底修理工程

ミッドソールを付けます

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アウトソール(リッジウェイ)を付けます

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底縫いをします

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カカトをつけます

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カカトも革1枚積んで元の高さと同じにしています。

 

完成写真

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いかがでしたか?

パラブーツの魅力の一つに
一足の靴を作るのに150以上の工程が存在することが挙げられます。
フランスにおいて実用靴として重宝されている靴がこのパラブーツです。

また靴底に使われているリッジウェイソールは
イギリスのハルボロラバー社の製品で希少性が高く、
革靴にこだわりを持った方に支持されています。

特にブーツとの相性は抜群です。

フランスとイギリスの奇跡のコラボの一品
自信をもってご依頼者様にお届けいたします。