本格的なバレエシューズ

バレエシューズの修理のご依頼を頂きました。
10年ぐらい修理してますが…初めて見ました。

お客様の依頼通り中底を開けると
カーボン製のシャンク登場!

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コレを切って欲しいとの事ですが、
確かシャンクは靴の背骨みたいな物だと12年前に教えてもらいました。

つまり背骨を切るということです。
業界が違えば常識も違います。

シャンクの後ろを切る

シャンク4分の3トウシューズというのがあり、
バレエで自分の靴が曲がって欲しい位置をコントロールしたいときに使われます。

それ以外にもかかと部分のシャンクが不要だと感じる人に有効です
そのシャンクを自分で切って加工するというトウシューズ加工法です

シャンクがどこで曲がれば具合がいいかは人によって違い、
「4分の3」、「5分の3」、「2分の1」
とそれぞれカットする長さも変わります

中にはシャンクを全て外すという加工をする人もいるようです。

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依頼通りカットしてみました。
切った断面をなだらかにすいて中底閉じたら完成です。

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地元の神戸では芦屋や宝塚という町があり、教養の一つとしてバレエに通っている子どもたちがたくさんいます。

知り合いの子どもが宝塚歌劇団を目指していたこともあり稽古や発表会などにも参加したことがありますが、なかなか興味深い世界だと感じました。

トウシューズのシャンク加工は個人で行っている人や解説サイトなどもありますが、切込みや切断面の加工が甘くなると中底を突き破ったり、靴の変形により足を痛めたりケガしたりと大変危険です。

なるべく専門の靴修理店で加工修理してもらうようにしましょう。
日々の足と靴のケアは非常に大切です。

シャンクをカットなどトウシューズを加工して活用するには、
それなりに足の強さが必要なので、必ず先生や指導者に相談してから行うようにしましょう。

 

トウシューズについては下記の書籍が
詳しく書いておりますので是非一度見てみてください

こちらのトウシューズ・パーフェクト・ブックどうやら
2016年8月25日に新版が発売されるみたいなので

まだ持っていない人は「新版 トウシューズ・パーフェクト・ブック」
単行本(ソフトカバー) – 2016/8/25発売(現在amazonで予約中)を買った方がいいです。

探しやすいように下記にリンク張っておきます(予約中のため画像なしです)